prologue


時に、世界は大きく牙を剥くことがある。今まで何の疑問も持たず過ごしてきた幸せな日常は、あるきっかけから大きな音を立てて崩れ去る。

私にとってのそのきっかけは、母の死。

失うには大きすぎる人だった。それからは唯々時間が過ぎる事だけを待つ毎日。

でも、日常というものは、人というものは時間と共に絶えず変容するもので。私のこの灰色の世界が崩れ去ったのもまた、小さなきっかけだったのだ。


「早乙女学園へ来ないか?」

とある人物のその一言だったのだ。








 

[back]


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -