その目が優しさで満ちるとき 03
 恐る恐るというふうにブラを取られたら、露出した肌をじっと見つめられた。そうも視線を注がれると恥ずかしく感じて腕で隠そうとするも、手首を掴まれて顔の横で固定されてしまう。

「なんで隠すんだよ」

 その理由は深く考えずともわかるはずなのにわざわざ言わせたいのだろうか。「隠すなよ」と続けて、わたしがもうそうしないのを確認し、変わらず震える手はそっと膨らみに触れた。
 全体をふにふにと揉まれていたら急に乳首をきゅ、と摘ままれた。ぴくりと体が反応してしまう。

「痛くねえか?」

 頷いて見せると安心したように彼は小さく笑った。摘ままれたり指の腹で撫でられたり、優しく、でも確実にそこに刺激を与えられてお腹の奥が甘く疼く。

「固く、なってきた」

 主張しだしたそこにかぶり付かれた。吸われたかと思うと押しつぶすように舐められる。

 土方くんの舌が熱い。それに舐められてる乳首も熱い。そこから熱が広がって、頭がうまく働かず思考がぼんやりする。それが時折冴えるのは、尖らせた舌先でぐりぐりとその形を変えられるときだ。
 小さく声が出てしまう。自分の息が弾んでしまう。しばらくやわやわと弱い刺激を受けていたら音を立てて離れていった。ずり上がってきた土方くんの唇の隙間から赤い舌が覗く。それに、と考えたせいでゴクンと喉を上下させてしまった。また、優しいキスが降ってくる。

「んだよ、その顔、反則だろ」

 そう言う土方くんの方こそとても色っぽく、濡れた唇がセクシーだ。反則なのはあなたの方だと思った。

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