▼11/22 いい夫婦の日(西ロマ)

カーテンの隙間から差し込む朝日にうっすらと目を開ける。お日さんはもう高いところまで上がっとって、その光はかなり眩しい。ぱちぱちと数回まばたきをしてようやく目が慣れたところで、俺は昨日から抱きしめている存在を見た。
オリーブ色の瞳はまだ閉じられたまま、ロヴィはおとなしく腕の中に収まっとる。
かわええ寝顔を見ると起こすのが可哀想になるんやけど、起こさなければならない理由が俺にはあるんや。



この前眠っとるロヴィを起こさずにベッドから出たら、こっぴどく叱られた。ロヴィ曰く、「眠っている間に俺の傍から離れるな。びっくりするだろーがちくしょー。」やって。

びっくりしただけにしては泣きそうな顔やったから、きっと不安な気持ちもあったんやろうと俺は思っとる。確かに朝起きてロヴィが隣にいなかったら俺も嫌やから、気持ちはわかるわぁ。

だからいわれた通り、ロヴィを起こしてからベッドを出てるんやけど、起こすときは毎回気が引けてしまうねん。

静かに寝息をたてとるロヴィを起こすのは可哀想やけど、起こさないと泣かれてしまうかもしれへん。

ロヴィより早く起きた朝、俺はいつもこの選択肢に悩ませられとる。まあ、幸せな悩みやと思うんやけどね。


「ロヴィー、起きぃ」



優しく頭を撫でながら呼びかけると、ぴくりと睫毛が震えた。
あ、起きる。そう思った瞬間ゆっくりと開く瞼。


「おはよ、ロヴィーノ」

「……はよ」


まだ瞳が半分しか開いていないロヴィに笑いかける。やっぱロヴィはいつ見てもかわええな。


「もう昼やで。お腹すいてない?」

「……すいた」

「じゃあなんか作ってくるわ。まだ寝とってもええよ?」

「んぅ……」

「ごはんつくったらもっかい起こしに来たるから、な?」

「ん…」

瞼をこすりながらロヴィが頷いた。

よっしゃ、美味しいのつくったろ!!


そう心に決めて、ロヴィの額に軽くキスを落とし、ベッドを抜け出した。





…その後、また眠ってしまったロヴィを起こすのに気が引けてしまうのは別のお話。







いい夫婦の日ということで西ロマ夫婦の休日の朝のイメージです。西ロマ結婚しろ!!


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2011/11/22 22:17

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