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「お前たち、一体何の話をしているんだ」
「あは。はは……」
一通り話し終わった後、メタナイトがこれでもかというくらいの威圧を私とマルクに向けながら尋ねてきて、私は苦笑いを漏らすしかなかった。
何をそんなにこわい顔をしているんだい?だとか、
別に君たちの悪口を言っていたわけじゃないから安心してよなどと冗談を言えるような話ではないと思う。
私は何か、勘違いをしていたようだ。
単刀直入に言うと、マルクはまだ誰側にもついていない私と組んでこの星を征服したいとのこと。
どうかな!?なんて目を輝かせて私を見るマルクに何の返答もできないでいた私には、話に割って入ってきたメタナイトが天使のように見えた。
いや、おそらくその通り、天使なのだろう。
他でもないこの私がそう思ったのだから間違いない。
こほんと咳払いをひとつ。
私はメタナイトをじっと見つめた。
「? アミー、何だその顔は……何がおかしいんだ?」
「いやいや、何でもないよエンジェル。
気にしないでよ、そんなことよりマ……わっ、何するんだい!?」
言い終わらないうちにマルクは突然羽を生やして、私を抱えて空高くまで飛んだ。
「このバカ! 今、何を言おうとしたのサ!?」
「バカって言った方がバーカ!」
「そういうことを言っているんじゃないのサ!」
何やらとても焦りながら怒っているマルクに私はわざとらしく不思議そうな顔を向ける。
そう、私は今メタナイトに全てを話そうとしていた。
おそらくそれを勘づかれたのだろう。
「君、バラそうとしたな!?」
ほら、やっぱり。
ちらりと下を見ると、カービィとメタナイトがこちらを見ながら何かを話していた。
「ねえ君。何も思わないのかい?」
「何をなのサ?」
「考えてみてよ。もし君が、彼らだったら?
もし君が……カービィとメタナイトの立場だったら?」
「死んでもやつらにはなりたくないのサ」
口を尖らせてそう言うマルクに半ば呆れる。
「ああ、なんということだ! 君は全くもって何もわかっていない……!
どう考えても怪しいし、何か企んでるってバレバレだよっ!
誓おう、この計画は間違いなく失敗するね! 彼らはこれから私たちを注意深く監視し始めるに決まってるよ、うん!」
「う……ボクはバカじゃないのサ……」
「この期に及んで君はまだ!」
「あのさ、丸聞こえだよ」
突如視界に現れたカービィに私とマルクは驚いて飛び退いた。
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