契機
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魔族。神。エルフ。竜。 そして、魔法。


私の無知な質問劇に全て付き合ったくれたゼロスさんのお陰できっと世界の一部だけなんだろうけど、一般的な世界観というものがわかってきた

ゼロスさんにはこ、怖いけど感謝しても感謝しきれない
いつかお礼が出来る機会があればいいのだけれど‥‥

色々と聞いてみると、どうやらここは私たちの世界で言う空想世界
所謂ファンタジーの世界観とそっくりらしい

この世界では異世界が存在している事はわかっているらしく、だから私が異世界から来たからと言って「異世界なんてあるわけない」と否定はされなかったようだった。

科学は進歩していないみたいで‥‥。というより科学という考え方自体があまり一般的では無いみたい。
剣と魔法とファンタジーなんて‥‥あぁ、もっとそんな本も読んでおけばよかった!!
なんて今更考えても遅いか‥‥。

とにかく、もっとこの世界を知らなきゃ状況把握どころじゃなさそうだ。


「そろそろリナさん達も食事から戻ってきますよ」

「そう‥‥ですか。」

取りあえず、話の続きはリナさん達が帰ってきてからかぁ

私、どうなっちゃうんだろ。
色々聞かせてもらったところで見知らぬ世界には変わりなく、もちろん頼れる知人もなし。

不安がないわけが無いわけで‥‥

「はぁ‥‥」


静かに溜息をついた時、再び扉は開かれた。



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