邂逅
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「何故あんな所で倒れていたんですか?」

「あんな所って‥‥」

「森の中です。山賊にでも襲われました?」

「いえ‥‥山賊なんて今時物騒な。
あれ、そういえば怪我‥‥治ってる」


どうして‥‥




どうしよう、何から訊ねればいいのかわからない‥‥
ここにいる理由も見当つかないし‥‥

山賊が出るなんてよっぽどの田舎なのだろうか



私は質問に応えることも出来ず黙りこくって思考の迷宮に入りかけていたところ、前触れもなく部屋の扉が開け放たれた



「どうやら目を覚ましたみたいね」

「体調はどうですか?」


「‥‥大丈夫です。」


再び体調を気遣う言葉をかけられ、それだけ私は重症だったのか‥‥と今更ながら少し青ざめる

声のトーンから利発そうな長髪の女の子が私のもとへ歩み寄ってくる

なんでだろう、はっきり見えない



「あ、メガネ。」

そうだ、だからさっきから全くはっきりと視界が見えないと思えば


「これですか?」

「ありがとうございます」

すっと目の前に差し出されたものを受け取り手慣れたしぐさで掛ける


途端にはっきりした視界で見たものはみんなファンタジーのアニメに出てくるような風変わりな服装のひとばかり。



部屋に私を除いて5人いた。



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