邂逅
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「んぅ‥‥」

意識が浮上し、心地良いシーツの感触にもぞもぞと動く


あれ?もう朝‥‥?

まだ頭がぼんやりして、心地好い眠気にもう一度意識を委ねてしまいそうになる

あぁ‥‥でもこんな平穏な朝なら日曜日だよね‥‥もうちょっとくらい‥‥。



そんな甘い誘惑に勝てずまた少しずつ繋ぎ止めようとしていた意識を手放していく


意識が沈んでいき‥‥気が付けば闇が支配する見覚えのある空間に私はたゆたっていた




また‥‥この夢?


“こらあああああああああああ!!起きんかあっ”


あら?またいらっしゃったんですか?

再び耳の奥で木霊するように聞こえてくる快活な声。

“いらっしゃったんですか?じゃないでしょーが!呑気にナレーションなんかやっちゃって
ちょーっと気になって(退屈しのぎに)来てみればものぐさやってんじゃないわよっ”


そう‥‥言われちゃいましても‥‥
よく状況が呑み込めないんですよね

“まずは起きて回りを確認しなさいっ”


‥‥やっぱここって夢なんですよね?


“あなたはぐーすか絶賛睡眠中ねー。話してることは事実だけど”

よ、よくわかりません‥‥


“細かいことはあとまわしっ!ほれいった!行った!”




‥‥ちょ!?


何かに摘まみ出されたかと思うと突然無重力空間から追い出されたように全身に重力がかかり急降下していく感覚にとらわれる



落下経験初体験じゃないですけど‥‥



真っ暗なのに体感でものっすごい速度ってわかっちゃうんですが‥‥





これ、このままで大丈夫なんでしょーか‥‥?





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