終焉
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ここは道路沿いの高層ビルの屋上

落ちたらまず命は無い


どうせ散る命なら



男のバットが当たる瞬間

私は後ろ手に足を蹴り


自ら無重力へ 飛び込んだ




ガツンッ


脳裏で鈍い音が響くのがわかった


衝撃で更に私は後方へ飛んでいく


夜の街に落ちていくのがスローモーションのようで‥‥




ただ 生きたかっただけなのに‥‥


1つの願い叶うことなく

絶望ばかりが身体を巡り


ただ  堕ちる




夢と現の境目の中


不気味なほど美しい

紫色の妖艶な輝きを放つ月を見つめながらに感じたのは


私という命の 【終焉】 でした







◆終焉 −ヒトツノオワリ−


一人の少女の死。

ひとつの物語の終焉






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