「もっとヨがってみろよ。ほら、色情狂みたいにさあ!」
ぐ、と腰を密着させながら珍しく露伴は興奮していた。嬲るような言葉と射抜くような視線を突き刺し、ベッドに組み敷いた夢子を追いやる。
「やめッ…きゃ、うあ、ッ!…せんせっ、せんせぇっ!」
「そう、その表情だ……ッいいか夢子、まだイくなよ?」
「そ、そんな…っむり、です…っ!」
愛おしむように汗ばむ頬を撫でながら、命令に等しい言葉を告げる。だが執拗なまでの前戯と、露伴を受け入れてからいまだ一度も果てることを許されていない夢子にしてみれば、それは難事に等しかった。
「露伴、せんせえ、っわ…わたし、もう…っ」
「僕だってツライんだぜ…でもお前のその顔が、イイんだ…ッ」
露伴はまるで瞳に焼き付けるように、ぐちゃぐちゃに乱れながらも恍惚とした色を表す夢子を見つめていた。
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(150308)