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「ユカリ、ちょっと…」




みんなでご飯を食べたあと、シャワーをしに行ったツヨシとミツルくん。


残された部屋でわたしと沙和は海で泳いで疲れた身体をゴロンとさせて寛いでいた。


携帯を手にしたまま深刻そうな顔を見せて近づく沙和に、小首を傾げて近寄った。




「これって、ユカリじゃないよね?」


「え? どれ?」




沙和の手の中にある携帯電話の画面に映し出されているのはそう…少し前のわたし。


公開プロフィールサイトのそこにいるのは紛れもなくわたし。


ご丁寧に本名と携帯番号までもが掲載されていた。


「セフレ募集中です」なんて一言を添えられて…。





「なんで…」


「なんか、あたしの友達が面白がって添付してきたんだけど、見たらユカリで…」




わたしはハッとして自分の鞄に閉まってあった携帯を取り出した。


折り畳み式の携帯には、着信を知らせるグリーンのランプが点滅していて、開いた画面には着信数50件…




「やだっ!」




恐怖で携帯を落としたわたしに、沙和の手が重なった。


なんで? どうして?


誰がこんなの登録したの?





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