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わたしが何気なく言った和也くんへの気持ちに、沙和が初めてミツルくんのことを教えてくれて…


だから沙和がわたしを心配してくれる気持ちはよく分かる。


裏表なしに沙和を選んだわたしを、沙和も信頼してくれているんだって。


だから、沙和がＯＫを出したツヨシのことも、同じようにわたしは信じている。


この先、わたしが和也くんのことでどんなに傷つこうとも、沙和に心配かけちゃいけない…って。




そう確信したところで、ウェイトレスさんがわたし達の注文したランチを運んできた。


一緒に飯を食うといえど、その席順が変わることなんて当たり前になく、常連らしい和也くん達は、一番奥の一番大きな席を陣取っている。


わたし達はその横の四人がけの席に座らされた。


通路を挟んでいるけれど、わたしは和也くんと対面できるであろう、大輔くんの隣に座った。


これなら和也くんの顔がしっかり見えるなんてちょっとした下心があるなんて内緒。




「和也それ食べたい」




そう言ったゆきみは、拓真が尋常じゃない距離にいるっていうのに、その顔をわざと和也くんに向けているようにも見えて…


食べたい！と言って和也くんの太股に手を乗せて身体を寄せた。