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「合ってんじゃねぇの?」


「えっ?」


「ツヨシが持ってる奴のが、お前には」




…あの自販機の時以来の、和也くんの声に胸が熱くなる。

ちゃんとわたしと話してくれたってことが嬉しくて…




「わっ、わたしっ、これにしますっ!」




ツヨシが手にしていた紺色金魚柄の浴衣を嬉しそうに持つと、顔が緩んだ。

そんなわたし達を見ていた友樹、「ふ〜ん」って笑うと、ツヨシとミツルくんを交互に見た。


なんだろう?って思ったその次の瞬間…




「お前らも飯一緒に行くか?」




そんな言葉が飛んできた。




「え、マジっすか?」





そんな嬉しそうな声を出したのは、ミツルくんで、隣の沙和は少しだけ複雑な表情を浮かべている。

きっと、わたしのこと心配してくれているんだって。




「ユカリ?」


「うん?」


「お前どうする?」




小さく聞いてくるツヨシは、わたしの耳元で呟いているから、いつも以上に顔が近くて、その距離にドキっとしてしまうものの、わたしは和也くんと一緒にご飯が食べれるかも?って思うと、緩んだ頬が戻らない。






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