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途端にツヨシがピシっと背筋を伸ばして…

つられてわたしもシャンと立った。


たった数歩の距離を縮める度に、何だか分からないビームが出ているのか、わたしは直視できなくて俯いてしまう。




「おい、顔上げろ」




耳元で小さくツヨシがそう言って、その声に仕方なく顔を上げたら、わたし達の目の前、拓真が突っ立っている。




「お疲れ様っす。こいつ、俺の女です」




グイってツヨシがわたしの肩に腕を回して抱き寄せてそう言う。

内心超吃驚したけど、ここをうまくやらなきゃ、わたしは生きて帰れないかもしれない。


そんなことされるわけないのに、そんな想像をしてしまうのは、最高潮、緊張しているからなんだろうか?

和也くんと同じ赤い髪の拓真は、その強い視線をわたしに向けた。


射抜かれたかのような、その目に、わたしはツヨシが肩を抱いていてくれなきゃ、倒れてしまったかもしれない。





「名前は?」


「はいっ…ユカリです…」





ほんの一瞬拓真の目が大きく見開いたものの、すぐに元に戻って小さく頷いた。




「友樹の女と、俺の女は、何があっても守れ!それが俺らoneのルールだ。できるな?」




何て答えればいいのか分からなくて。

知っていたことだけれど、実際面と向かって言われたら、どう答えれば…






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