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和也くんに続いてこの部屋に入ってきたのは全部で10人。


10畳の部屋も、男10人増えるとあっという間に隙間が埋まって、ちょっとだけ息苦しい。


どの人もイカツイって言えば伝わるだろうか…外見怖い!って思えるような人ばかり。




「白井これどう思う?」


「ん〜この手の陰湿なタイプは、たぶんっすけど、主犯は女っすよ」




そう言いつつ、総長友樹たちとよく一緒にいる白井さんがわたしを見た。




「最近何か揉めたりしてねぇ?」


「…いえ」


「よく思い出せ?心当たりが全くねぇのにこんなことになんねぇぞ」




強く言われて考えた。


わたしによくない印象を持っている人…




「学校の奴等は?元中の奴等は?地元の奴等は?最近誰か接触した女いねぇ?」




白井さんの言葉にふと浮かんだ江美香。


それはツヨシも一緒だったみたいで、わたしの隣で「あ」って声を漏らした。


見つめ上げるツヨシは苦笑いを浮かべていて…




「どうした、ツヨシ」




和也くんに聞かれて、「あー…」って声を出した。




「あの、じつはこの前元中の友達に会って…」




わたしの言葉に和也くんの視線が更に鋭さを増した。





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