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「なんであいつらがいんだよ…たく」
泊りがけで来ているこの海の家。
沙和と一緒に選んだ水着を披露するわたしに、グレーのパーカーをパサって肩にかけられて、振り返ったツヨシが「それ着てろ」って一言。
水着似合ってなかった?
そう思ったわたしは、それが顔に出ていたのか…
「水着可愛いから、オレ以外に見せてほしくねぇだけ」
そんな独占欲剥き出しの甘い言葉をくれた。
「ふふふふふふふ」
「なんだよ、二人共!あたし達心配してついてきてあげたのにっ。何か邪魔みたいな感じじゃない、ミツル?」
沙和がナイスバディをご披露しながらわたしのパーカーを捲り上げてそんな呟き。
慌ててツヨシが沙和の手を払ってわたしを引き寄せた。
「オレの、触らないで」
ちょっぴり子供みたいなツヨシの言葉にやっぱり頬が緩んじゃうわけで。
背中に感じるツヨシの温もりにわたしはドキリと胸が高鳴った。