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「広臣！」




直人くんのバイクってどれだろう？なんてボヤっとしていたら、エリーくんがそう叫んで、そこにはオールバックの黒髪で、大きな目をした男子が煙草を吸いながらバイクに跨っている。

特に不良っぽく見えないな…って思ったわたし、広臣って人の側まで行くと、ギロって睨まれた。





「悪りぃ、待たせた？」





エリーくんがそう聞くと「別に」そんな回答。


でもそれが普通なのか、わたしに振り返ったエリーくんは、広臣を指差すと「こいつ俺のダチで広臣。タメだから」そう告げた。





「初めまして…ユカリです…」


「広臣…宜しく」





意外にも礼儀正しく手を差し出してくれた広臣は、ぶっきら棒な笑顔を口元に浮かべた。


…男に免疫のないわたしは、ドキっとしてしまうわけで。


この人すっごくかっこいい！！


硬派な感じがいい！！


なんて直人くん以外にももしかしたらoneにはイケメンズがいるのかもしれない。


エリーくんに関しても、そこそこ整った顔つきだし…。





「oneってイケメンしか入れないの？」


「はぁ？」





つい呟いた言葉をしっかりと拾ってくれる広臣。

怪訝な顔で、わたしを変な目で見ていて…