ハムって、硬く角度をつけて逸れあがった広臣のを口に含むとタンってまた手が壁に引っ付く。


「マネージャーと付き合ってたのは俺じゃなかったよ。今のは見栄!俺は普通に同級生と付き合ってた…試合とかはよく見に来てくれたけど。弁当持って…」

「お弁当!?」

「んー。一緒に食ったらすげぇ不味かったけど…味覚音痴の俺でもこれ食えねぇだろ!ってぐらい…ンンッ…」

「ふぅん。私も明日作ろうかなぁ、お弁当!会社に持って行ってくれる?」

「いいの?」

「うん!それから、私も広臣がサッカーしてる所見たいかも…」

「フットサルやってる、地元のダチと。会社のチームもあるけど、よく顔出すのは地元の方。それ行く?」

「うん、行く!」



そこまで言うと私は立ち上がって広臣の首に腕を回す。

そのまま強引にキスを迫るとすぐに舌を絡めた。

一度唇が触れ合うと、主導権は当たり前に広臣に変わって私を抱き寄せる。

下を弄られて苦しかったのか、激しいキスに部屋の中にも吐息が充満していて。



「マジでユヅキに勝てない俺…」



眉毛を下げてキスを止めた広臣は、大きく肩を揺らして呼吸をすると、抱きしめながら小さく囁いたんだ。



「口でしてぇ。俺このままじゃ苦しい…」

「いいよ。可愛い広臣のためなら!」

「……可愛いままでいいや、もう」

「ふふ。お風呂から上がったらちゃんとシてね?」

「うん。そのつもり…」



チュッて触れるだけのキスをすると、ずるずる下に下がった私は再度広臣のそれを口に咥えた。

可愛い恋人が私の愛撫に甘い声をあげた―――…






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