開いた右手をゆっくりと私の太股の間に入れて、そこを何往復も触っている。
それが焦らされているようで、なんともモジモジしてしまうわけで…
そんな私に気づいているんだろう啓司さんは、ニヤリと笑いを口に含んだ。
「どうされたい?」
そんな意地悪な質問。
「素直に言ったらなんでもしてやんぞ?」
私の胸元から顔を上げてこっちを見る熱い視線。
舌を出し入れしながら、私の上半身を舐めながら緩く言葉を繋いで…
そうしている間にも、カレの舌は止まらずに、お腹の辺りを舐め下がる。
もうちょっとで下まで届きそうなところをいったりきたり…
「ユヅキ?」
「…啓司…下触ってよ」
「仕方ねぇな」
フッて笑うと、太股の指を私の中に突っ込んだ。
「アッ…ンンッ…」
「はっ、いい声」
奥に奥に指が入り込んで、中を掻き混ぜると、卑猥な水音が響き渡る。
この人に抱かれるのは初めてじゃないのに、こんなにもドキドキして、感情が高ぶる。
私の欲しいものを全部与えてくれるこの人を、私は離したくない。
――――――…
_30/33