幸せな結末5

「黒沢に先越されるなんて思ってなかった。だからずっとお前を見てきた。あの日は偶然でもなんでもない。ずっと狙ってたチャンス、このオレが逃すとでも?」



相変わらず偉そうな顔で私を見下ろすカレが、ボヤけて見える。



「ここいいんじゃねぇ? って…」



取り出したのは、私がプレゼンで使ったハワイの結婚式場。


この人は…



「ズルイ人ですね」


「褒め言葉か?」


「そうですよ」


「ユヅキ」


「はい」


「やっと捕まえた」


「………」



強引に腕を引っ張られて、カレの上に乗せられる。


色んなことが一気に繋がったけれど、カレの温もりに抱きしめられると、それ以外考えられなくなる。



「我慢の限界」



熱っぽくそう言うと、啓司さんの唇が私の唇を強く塞いでいく。


遠慮なく入り込む煙草味の舌が、私の舌を絡めとってなんともいえない甘い音を奏でる。


ギュっとカレの背中に腕を回すと、私の首筋に舌を移動させてキスを何度も落としていく。



「はぁ…」



寒い冬だったなら、きっと窓が白くなるくらいに、吐息を弾ませるカレの頭を抱えると、私のスーツを簡単に脱がせて、そこに顔を埋める。


ピンク色の下着をパチンと外すと、それを剥ぎ取って、ツンとした突起を口に含んだ。


そのまま軽く噛まれて快感が走る。


指と舌で私の中を溢れさせていく。

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