会議室の情事7
「では、以上で本日の会議を終了致します、お疲れ様でした」


…上役がどんどん会議室から出ていく中、ぐったりしている私は、はぁー…っとタメ息をつく。

…すっごい中途半端に社長が触るから…


「一ノ瀬、行くぞ」


腕を引かれて直通のエレベーターに入った私、最上階のここはまるでホテルのスイートルームのようでもあって、むしろ仮眠室には大きなダブルベッドまであって、シャワー室等もあって、人が住んでいても不思議じゃない。


「社長、欲求不満ですか?」

「はぁ?」

「だって別に私を相手にしなくてもいっぱいいるでしょう?」

「まぁ、腐るほどな」


ニヤって口端を上げて私を仮眠室に誘導する社長。

鍵なんか閉めなくても、この部屋には社長以外は絶対に入ってこれない。


「社長、私…プロポーズされました」

「だから?」

「結婚しようと思ってます」

「へえ〜」
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