▼ 闘い前の一時1
私を抱きしめながら甘いキスを繰り返すオミさん。
ギュッとオミさんにしがみつく私を更に強く抱きしめられる。
離れたくない。
このままずっと一緒にいたい。
「オミさん…」
「んっ?」
「逢いたかった…」
「フッ、俺も。樹里亜、どうしよ、止まんねぇかも」
チュッて何度もとなく唇を重ねるオミさんは、香水なのかいい匂いがする。
硬そうに見えるのに触るとその髪はサラリと柔らかで。
頭を撫でると、ほんのり口端を緩めた。
手で私の頬を優しく撫でて顔を寄せてまた唇を重ねる。
ハムって唇を甘噛みされて、胸の奥がキュッと締めつけられた。
舌をニュルっと絡ませると、オミさんの鼻息が荒くかかる。
カタンってベッドの上で私を引き寄せるオミさんの上にそのまま乗っかるとドサッとそこに私から押し倒した。
わ、初めて男の人押し倒しちゃった…
私を見つめあげるオミさんは、プールの時と同じぐらいかっこよくてセクシーだ。
ドキドキ胸が脈打っていて…
「オミさん…」
頬に手を添えてそのまま覆いかぶさるように私からキスをした。
固まったように動かないオミさん。
「もっとして…」
低い声で私の頬に手を伸ばすオミさんの唇に指を添えると、そこにチュッて唇をくっつける。
「樹里亜、早くキスして」
「はい」
オミさんの腕が腰に巻き付く。
繰り返すキスに、気づいたら私の上にオミさんが乗っかっていた。
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