■ 太陽みたいな笑顔1


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大切なタカヒロ…



大切なゆきみ…



大切なoneのみんな…



あたしに勇気をちょうだい…




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こんなになっても、こんな目に合ってもチームのみんなはoneから逃げ出す奴なんかいなくて。


こうやって群れを作っているのはみんなそれぞれ孤独を抱えているからなのかもしれない。


個人の私生活を把握しているなんてことはないけど、チームoneの人達はみんな青倉庫にいる時は生き生きしていた。


TOPのタカヒロに絶対の信頼を置いていて、みんなもまたタカヒロを、oneって場所を守ることに徹底している。


築き上げられた信頼関係は半端ないんだって。



あたしの人生、タカヒロ無しじゃ考えられない。


タカヒロがいないと生きていけない。



『待って!』


「どうした」


『ワタルがヘッドの女にこだわるのって何か理由があるんじゃないの?』



今だ、出てこないタカヒロ達を待っているんだろうゆきみと哲也くん。


しびれを切らした哲也くんがゆきみを連れて帰ろうとするのを、ゆきみが止めてそんな質問を飛ばした。



「ワタルと何かあったのか?」


『何か…ってゆうか、…口答えしたら動揺? してたから…』



ゆきみも分かっているんだ。


力でどれだけ捩伏せたところで、元になる部分が解決しなきゃ何も変わらないことを。


何度も同じことを繰り返すだけだって。


もしも、ワタルが過去に捕われて頭の女ばかりを狙うのなら、その過去を改善しなきゃあたし達に平和なんて来ない。


訪れるわけがない。


ゆきみがそう思うなら、ワタルの過去にはきっと何かがあるはず…―――



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