■ 言の葉4
「俺の全てはゆきみだけだ。この先何があっても俺の気持ちは変わんねぇ…本気だ。…いいか?」
『うん?』
「例え何があっても、俺はゆきみだけだ。…何があってもだ。これがその誓いの印」
スルッと浴衣を片手ではだくと見えた哲也の左胸…
そこにあるのは、わたしの左腕にある哲也への愛の印とまるで同じ。
少し大きめなそれは傷じゃなくて、哲也のわたしへの愛の印だったなんて。
嬉しいのに泣きそうで。
でも笑顔が零れてしまうような、不思議な感覚だった。
「俺の全部がゆきみのもんだ。ゆきみ以外にはやらねぇ」
¨ゆきみは俺のもんだ¨って言われるよりも、哲也がわたしのものなんだって言われた事が嬉しい。
哲也の心がわたしだけのものだってそれを伝える哲也が愛おしい。
『哲也…』
「メリークリスマス…ゆきみ」
そう笑った哲也は、ゆっくりとわたしを大きなベッドに押し倒した。