君に何度でも恋をする | ナノ

「好き」と言えなくて3


「あ、これてっちゃん好きなんだよなぁー」

「どれ?」

「これ。良平くんが好きなものも買っとく?てっちゃんとは飲みたいでしょ?」

「うん。けど俺、殴られない?」

「殴られて許して貰ってー」


良平くんの腕をキュッと握ると目を泳がせて「なるほど、その手があるか!」なんて笑うんだ。

それから私の首元を見て口端を緩めた。

背の高い良平くんは私の肩に手を置くと屈んで耳元で囁いたんだ。


「ユヅキちゃん色白だから首元気をつけて」

「…へ?」


スッと手が伸びて私の首元に触れた。

見上げる良平くんが私を見つめている。

見つめる瞳は熱くて、優しくて…脳内にこびりついて離れない昨夜の良平くんの姿。



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「ハアッ…」

「ごめん余裕ねぇっ」

「ンッ…いいっ」


ベッドの上、片手でトレーナーを脱ぎ捨てると、私のニットもバンザイで脱がされた。

ベッドの下に着ていた服が全部落ちた時には私達はほんのり汗ばんでいた。

繰り返されるキス。

何度となく唇を重ね合わせて唇を触れ合わせて、空いた隙間から入り込む舌はほんのり煙草の味がする。

舌を吸い上げられて私の胸をギュンと掴む良平くんの熱い背中に腕を回す。

なかなかキスが止められなくて、唇が離せない私達。

それでも良平くんの手は私の胸の突起を指でグリっと摘んで…

ハァッ…甘い吐息と共に舌を首筋から胸へとようやく移動させた。

チュッと先端を吸うと、舌で乳首の周りを枠づけてジュルリと全体を吸い上げられて下半身が疼く。


「アンッ…」


胸を弄る良平くんの頭を抱える私の身体をその舌で翻弄する。

触れる箇所全てが快感で心地好くて声が漏れる。

こんな風に理性を飛ばしたことがあっただろうか。

M字に開いた足の間を良平くんがくだっていく。

太股を強引に舐めながらも、躊躇うことなく最初に指が突っ込まれた。


「アンッ…」


中指と人差し指を交互に擦り合わせてオヘソをジュルリと吸う良平くんは、荒い呼吸で下半身を舐めていく。

自分が自分じゃなくなるようなそんな感覚だった。


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