優しさor慣れ5
口内で絡み合う舌先はくっついて離れてを繰り返して…
追いかけて、逃げられて…
絡み合って…
キスだけなのに…
そう思うのは私だけじゃなくて、確実にタカヒロくん自身もほてっていて、私に微かに触れる度に硬さを増しているようだった。
「服…脱がせてもいい?」
遠慮がちに聞くタカヒロくんに頷くとやっぱり嬉しそうに笑って私のトレーナーに手を差し込んだ。
「チラリズムもいいかも…」
そう言うと、ズイって捲りあげて現わになった私の胸元に舌を這わせた。
身体に触れる舌が心地良くて、ほんの少し腰を浮かすとタカヒロくんの右手が突起を摘んで、反対側の胸を丸々口に含んだ。
『ンンッ…』
久々の快感に身をよだねてしまう私。
恥ずかしいって思いより、触れられたいって思いの方が強くて、開放的な気分になるのは相手がタカヒロくんだから?
スタイルだって大してよくないだろうし、基本ネガティブな私は本当に見られるのも嫌で…
ってタイプのはずなのに。
今そんな気持ちはほとんどなくて、ちゃんとタカヒロくんに愛されたい、愛して欲しいって想いが強かった。
そんな私の胸に夢中になっているタカヒロくんは可愛い以外の何者でもなくて、そのサラサラな茶色い髪に指を通した私はどうしようもなく熱く息が上がっていた。
ほんのりチラリズム感を楽しんでいたタカヒロくんは、しばらくすると「あちぃ…」って言いながら私をバンザイさせて着ているトレーナーを脱がせた。
同時にタカヒロくんも着ていたトレーナーを片手で脱ぎ捨てて。
少しだけ汗ばんだタカヒロくんの身体をギュッて抱きしめると、心臓がバクバクいっているのが分かる。
「これ汗かく!ヤベェ!」
そう言いながら呼吸が上がっていて、「でも気持ちい〜…」って笑った。
『もっと気持ちくして』
そう言った私の下に履いていたズボンと下着を一気に脱がしたタカヒロくんは自分の下着も脱ぎ捨てて再び私に覆いかぶさった。
「任せろ」
そう言ったタカヒロくんが又激しく唇を塞いだ…
夜は終わらない…
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