エピローグ
恋愛観、昔と今で変わりましたか?
雑誌の質問でそう聞かれた。
それぞれ思い思いに自分の恋愛観を適度に語っていくメンバー達。
「僕は、かっこ悪い自分も見せられる相手が本物なんじゃないかと思います!」
「と、言いますと?」
「好きな人の前ではかっこつけたい奴、だったんですけど、空回りしちゃう自分も含めて受け止めてくれる人って、なかなかいないですよね…」
「登坂さん、恋愛されてるんですか?」
「常にしていたいとは思っていますがなかなか。いつかそーいう相手に出逢えたら発表しますんで」
俺の言葉に対談場所から少し離れた所でクスっと笑う奈々。
「あ、あと、意味わかんないって、言われなくなりました!それが僕にとってのすごい成長ですかね」
「やっぱり恋愛されてます?」
「してません。理想の自分です。完璧な登坂広臣なんていないってことですよ…」
メンバーが俺の答えに笑っている。
守るべきものは俺以外守ってあげらんないから、俺はこの幸せを一生かけて守り抜く。
奈々と目が合うと最高に幸せな気分になった。
*END*