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いつの間にか隆二に合わせて自分から腰を動かしていて。

至近距離でどんどん息があがってくるのは私だけじゃなくて隆二も一緒で、それが嬉しい。

私をギュってしながらもてっぺんに昇りつめる為に目を虚ろにして動いている隆二の頬に手を添えるとすぐに目が合って「大丈夫?」そう聞かれた。


「うん…気持ち?」


私が聞くと優しい瞳を更になくして「めちゃくちゃ!」そう言ってギュっと強く私を抱く。

肌に顔を埋めてチュって小さなキスを落とす隆二。

黒髪から甘いシャンプーの香りがしてほろ酔い気分。

ユラユラを隆二の手が私の心地い所を触っているから、だんだんと気持ちも高まってきて…。


「隆二っ…イッ…」


ギュっと彼の頭を抱えた。


「ユヅキ、イク?」

「キュンキュンする…子宮…」

「分かった」


そう言った隆二は私の背中に回していた腕に力を込めて起き上がると、今度はそのまま私を下に組みふせた。

途端にベッドに埋もれた私に優しく被さる隆二。

厚い胸板が一度ピタっと私の肌に触れて心臓がドクドク鳴っているのを感じる。


「じつは俺もヤバかった…」


そう言って笑うと、私の顔の横に手をついて甘いキスを落とす。

繋がったまま何度もキスを繰り返す私達は、明日唇が腫れるんじゃないかって思うくらいで。

でも止めたいなんて思うわけもなく…。

隆二の背中に腕を回したのを合図に、隆二の律動が始まった。

最初はやっぱり緩く円を描くように腰を回す隆二に、さっきとは違う快感が身体を突き抜ける。

ヤバイ…気持ちいいっ…

隆二の腕に辛うじて指を絡ませて私の上で上下に揺れる隆二を見つめていた。

もう意識も薄れてきて…ただ私の上で隆二が目を細めてほんの少し眉間にシワを寄せて半口開いている姿がかっこよくて…見とれていたのかもしれない。

ベッドがギシギシ鳴る音と、隆二の荒い吐息…

私の口から洩れるその声は掠れていて…


「隆二ッ…ンンッ…ハァッ…」


思いを込めて彼を見つめると、ギュっとシーツの横、隆二の指が私の指に絡まった。

そのまま私に頭をつけて腰の動きを速めていく隆二を私もギュッと抱きしめる。

ふと隆二の動きが止まってジッと私を見下ろしていて…。


「ユヅキ…愛してる…」


小さくそう言ったんだ。

キュンってして、身体全部が隆二にキュンってして、泣きそうな気分になる。

こんな風に愛を貰ったことは今まであっただろうか…。

こんな愛され方、今まであっただろうか…。



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