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何ともいえないその感覚に身体の中を一本の光が通り抜けるようで。
ゆっくりと隆二を奥まで導き終えた私はフウ〜っと小さく息を吐き出した。
「痛くない?大丈夫?」
私をギュっと抱いたままそう確認してくれる隆二。
その目は真剣で。
もしもここで私が「痛いから今日は…」そう言ったのなら、その言葉をちゃんと受け止めてくれるだろうって。
正直3年ぶりの私に、今現在感覚はまだ分からないぐらいで。
でもここまでの行為を思えばここから先も最高の時間になるんだって予想はつく。
「うん平気」
「よかった。でも痛かったり変だったらちゃんと言ってね?」
「うんありがと」
私の頭をポンポンってしながらチュって小さなキスを首筋に落として。
そのままゆっくりと下から斜めに円を描くように腰を回し始めた隆二。
それに合わせて私もゆっくりと腰を動かす。
ほんの少し痛みというよりは違和感のあったそこは、数回隆二が腰を回しただけで熱くなっていて。
身体の中を小さな波がウェーブしてくるような感覚だった。
「アッ…ンンッ…隆二ッ…」
漏れる声に隆二の首に腕を回してギュっとくっつく。
片手で私の背中を支えながらも片手でシーツを押しながら腰を動かす隆二からは荒い呼吸が聞こえる。
ドクンって心臓が高鳴って、隆二の耳朶に舌を這わすと、「ン―…」小さくうめいた。
そのまま舌で耳を縁取って穴の中を舐めると「あ――――」って隆二が声をあげて。
それでもユラユラと腰を動かし続ける隆二に尚も舌で首筋を刺激していくんだ。
「ユヅキ…」
呼ばれて隆二を見つめるとうるんだ瞳で私を見ていて。
頬に手を添えてそのまま舌を出すと、私の舌を絡みとる。
そのまま両手で背中を抱きしめられてしばし動きを拘束されての激しいキス。
ほんの少し隆二を攻めていたつもりだってけど全然で。
結局隆二の攻めの心地よさに負けて身を預ける。
一時キスを繰り返した後、名残惜しく唇を離した私達。
そのまま隆二の舌は私の首筋をくだって彼の目の前にある胸の突起を遠慮なくチロチロと舐め始める。
子宮以外への快感に急に身体が目を覚ましたような感覚で。
「ンアアッ…」
隆二が突起を口に含んで舌で転がしながらも、また斜めからの刺激を与え始めた。
動く度に舌が突起に触れてくすぐったい。
身体の中にいた小さなウェーブがだいぶ大きくなっているのを感じていた。
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