リアルキュン 3




してやったりな顔で笑ったまま、チュって小さなキスを落とす直人。

何度も何度もそれを繰り返していると、自然とこの部屋に甘い空気が漂ってきて。

私が直人の首に腕をまわしたのを合図に、今まで触れ合うだけのキスが一気に深さを増す…

同時に直人の私を抱き締める腕に力が込められて…

そのままゆっくりとソファーの上に押し倒された。

貪るような激しいキスに頭の中が真っ白になって、直人のことしか考えられなくなる。

この瞬間が最高に幸せで…最高に甘い。

髪の毛に指を差し込む直人の仕草がエロスをまとっていて、さっきからキュンキュンしっぱなし。

何度抱かれてもドキドキと緊張は止まらなくて、抱かれるほど直人を好きになる。



「ゆきみ…」

「なおと…」

「ゆきみちゃん」

「あは、直ちゃん」

「キュンキュンよオレ今!」



私の上で嬉しそうに目を細める直人。

そんな直人を見ている私だって負けずとキュンキュンなわけで。



「直ちゃん好きよ…」

「う、おおおお―――――!!」


目をガっとかっぴろげてそんな雄たけび。



「もう一回言って?」


それからそんな可愛いオネダリが飛んできて。

クスっと笑って「直ちゃん大好き」答えると「オレも…好きだよ…」そう言ってまた甘いキスが降りてきた。

ソファーの上で抱きあって繰り返すキスに、気分も上場、直人の手が私の服を捲りあげた瞬間、ビロロロロロ〜!!テーブルに置いてあった直人のスマホがけたたましく音を出した。



「直人さん携帯!呼び出し…」

「分かってる…」


そう言ってまたキスをする。

指は私のTシャツの中に入り込んで、キャミの中にまで入っていく。

直人の赤い分厚い舌が私の首筋をゆっくりとさがっていって、Tシャツを捲りあげたそこ、薄いブルーの下着の上からチュって小さなキスを落とす。


- 82 -

prev / next

[TOP]