初雪のジンクス 2
「ズルイんだから」
寄りかかる直人からちょっとだけ身体を逸らして太腿に乗せた手に体重をかけて近づく私をすんなり受け止める分厚い胸板。
緩い口端に私から重ねる唇は温かい。
至近距離で目が合った直人は、ちょっとだけエロ目で微笑んでいて。
ワイングラスをテーブルに置くと私の腕を引いてラッコ座りで私を直人の向かいに持ち上げた。
背中に腕を回されてガッチリ固定されたまま見つめ上げる瞳はお酒のせいで少し潤んでいる。
「ゆきみ…」
合図のように名前を呼ばれて直人の腕が私を引き寄せる。
屈むように被さる私の頬に手を添えて、その手を後頭部に回しながら差し出された直人の分厚い舌に、自分のを絡めた――――――
途端にギュッと背中を抱かれて、直人の頭を抱え込むみたいに更にキスを繰り返す。
甘い音がこの部屋いっぱいに広がった。
「なおっ…とっ…」
スって背中の手がニットの中に入り込んで、器用に後ろのホックを外す。
パチンって音と同時に来る開放感にほんの気が抜けた瞬間、直人が好きな白ニットがガバッとまくりあげられる。
薄いピンクの刺繍が入った白いブラを見て「可愛いなブラ…」なんてお洒落センスはぬかりなくって。
手で刺繍を謎るようにブラを触る直人に、キュンと子宮が反応した。
「何か脱がすのもったいねぇけど…」
そう言いながらも直人の腕は肩紐を抜きさっていって…
ブラの外れた白ニットを再びまくりあげた。
目の前で直人の舌がそこに近づいて…
「ハアッ…ンッ…」
ピンと尖った突起の周りを舌で縁取るように舐めた。