▽ ズルイ唇
悲鳴に似たユヅキの叫び声、もとい、喘ぎ声に俺は大興奮で。
この何ともいえん液を舌で吸ってそれを飲み込むことを数回続けていると、ユヅキの喘ぎ声が更に大きく部屋に響いた。
足がプルプルとし出して「けんじろ、イっちゃうっ…」苦し紛れなユヅキの言葉に意識が股間からユヅキに戻った。
舌でチロチロとユヅキの中をかき混ぜながら「イク?」そのままそこで喋るとまたビクっとユヅキが腰を揺らす。
涎垂れんで?ってくらい淫らに口を開けて声を出すユヅキが「イっちゃう、イっちゃう…」夢見心地に叫ぶ。
「イってええよ…」
「ンンッ…」
思いっきり奥を舌でかきまぜると、ユヅキが「ひゃあああああああッ!!!」ビクビクビクって震える。
大きく身体をうねらせて息を吸い込んで吐き出すユヅキは虚ろに俺を見ていて。
さっきみたいに両手を差し出したからそのままギュっと抱き締めた。
熱い身体を抱きしめると…ちゅうか、素肌がくっつく感触が堪らなく気持ち良くて。
おっぱいが潰れてるんやろうけど、むっちゃ柔らかくて頭がおかしなりそうやわ…。
「イっちゃった…」
耳元で囁くユヅキを、距離をとってジッと見つめる。
「気持ちよかったん?」
「うん。けんじろ、本当に童貞?」
ユヅキの言葉に思わず目をかっぴろげた。
そんな風に言われるなんてカケラも思ってなかったし。
「え、どういう意味?」
「だってぇこの口、ズルイよ」
指で唇を弾かれてそのままチュって触れるだけのキスをした。
ズルイ?
なにがやねん?
「初めての女になった?私ぃ」
「おおおおおん!分からんけど、自然と動いたっちゅーか…。俺もユヅキんこと気持ちよくさせてあげたいって気持ちやろうか…」
「ほんと?」
「おん、ずっとそう思っててんで」
「嬉しい!」
ガバって下からユヅキが抱きついてまたおっぱいがくっつく。
うおって俺の下半身がもうパンツ破って出てきそうやんって。
それがユヅキの太腿にあたっていたのか「けんじろ、あたってる〜」って笑われた。
しゃあない、ほんまもんやし。
「しゃあないしゃあない、俺もう限界や」
「ん。じゃあ次は私の番ね」
ペロリと舌で唇を舐めたユヅキが俺をベッドの上に組みふせた。
まるで女豹のポーズのように俺の上で腰をくねらせたユヅキは、モリっとしすぎたそこにゆっくりと手を這わせた―――