▽ 感じやすい
チュッと先端にキスをしてから、ピンク色の突起を口に含む。
舌で転がしながら、胸の周りを縁どるように舐めると「アッンッ…」ユヅキちゃんが身体をクネらせる。
横向きに俺の膝に座っているから、目の前にあるのは右のおっぱい。
俺の頭を抱えるようにしていたユヅキちゃんが、不意にニュルリと俺の耳に舌を絡ませた。
突然のそれに「ハウッ…」変な声が腹の底から漏れる。
「ちょ、ちょ、待ってや…」
「ん〜なんで?」
「耳、あかん」
「あは、感じる?」
「感じるなんてもんちゃう!」
「あっは、健二郎くん耳弱いんだぁ、可愛い」
「可愛いないで…」
ユヅキちゃんは嬉しそうに笑うと、あかん言うたのに俺の耳にまた舌をニュルリと入れてきた。
外の音が遮断されてゴワゴワした舌の音が俺の聴覚を占領する。
抱えている頭の反対側、指で反対の耳まで触られて「アアアアアッほんまっ…」何ともいえん快感が身体をよぎる。
首に腕をかけたユヅキちゃんがほんの少し距離を作って俺を見つめる。
そのままチュって瞼にキスされて。
ポカンとした俺に不意打ちで更に頬に、鼻の頭にキスが落ちてくる。
「知ってる?目の上も舐めると気持ちいいんだよ?」
「し、知らんがな…」
「じゃあ舐めてあげる。目閉じててね」
…あああかかあああん!!
目の上、やばい!
ユヅキちゃんがうまいんか、俺が感じやすいんか、目の周りを舌で大きく縁取られてゾクゾクっと身体が動く。
そのままロンTの中に指をいれて、胸の突起をキュっと摘まれて「わあああああっ!」悲鳴のような声があがる。
既に呼吸の荒い俺は、まるでサバイバルを体験しているかのよう、涎すら垂れてそうで。
いや実際は涎も垂れてるかもしれへんけど。
そんなんかまってる余裕もクソもあらへんかった。
「ハッ…ハッ…」
一人で全力疾走並に呼吸を荒げる俺を見て何度も可愛いを繰り返し言うユヅキちゃん。
俺やって色々気持ちよくしてやりたいのに、どうにもユヅキちゃんの手と舌にやられてもーて。
「ユヅキちゃん…俺…シたい…」
「うん?」
「ちゃんとシたいねん俺…」
「うん…シよ」
そのままユヅキちゃんの手はベッドルームへと移動した。
もう間もなく風呂も沸くけどそれよりも今、ちゃんと抱いてあげたいって気持ちが大きかったんや。