▽ 気持ちいいキス
俺の腰に腕を回して目を閉じているユヅキちゃんにまた唇を重ねる。
触れるとムチュって音がして、その柔らかさに溜息がこぼれそうや。
ムウーって唇を突き出しながら重ねる俺に、クスってユヅキちゃんの笑い声。
「え?可笑しい?」
「健二郎くん、ちゃんとキスしてよぅ。舌入れてくれないの?」
チロっと自分の唇の隙間から赤みの強い舌を見せるユヅキちゃんに、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
さっきまで夢中やったせいか、舌云々がどやったか覚えてへんわけで。
「ど、どないしたら…」
「もぅ、可愛いんだから!」
ユヅキちゃんが俺の両頬に手を添えて背伸びをすると、チュっと唇を重ねる。
そのまま舌を出して俺ん口内に入り込む。
何ともいえんその感覚に内心顔がめっちゃ緩む。
ユヅキちゃんの背中に手を回してギュっと抱き締める。
「ンッ…けんじろー舌もっと出して」
なんちゅー声やねん!って思わず突っ込み入れたくなるくらいその声は妖艶で、色っぽい。
吐息交じりの声って、ほんまやらしいねんなぁ〜。
明日臣ちゃん隆ちゃんに自慢してやらな!なんて思わずにはいられない。
ユヅキちゃんの舌に絡ませるように舌を出すと、その舌をチュっと吸いあげられて…
そのままユヅキちゃんの手が俺ん頬から肩へと下がってそのまま太腿までをツーっとなぞった。
アカン…
気持ち良すぎ…。
「ハァツ…」
キスの合間に漏れる声が自分じゃないみたいで。
「けんじろー」
名前を呼ばれて舌を出すと、また奥まで舌を吸われた。