オネダリ


その後は夢のようだった。

うううん、今も夢を見ているよう。

私を見下ろす直人は、髪で顔が隠れてしまうからそれをずっと手で耳にかけていた。

顔が見れないなんてイヤって言ったら、照れくさそうに八重歯を見せて笑って「俺も顔見れないのやだ!」って子供みたいに言ってくれた。



「ユヅキちゃん肌綺麗…すべすべで滑らかで、甘い。わ俺エロおやじ入ってる?そーいうの言ってね?」



何故か一人で焦って言われて。

自然と笑いがおこる。

だって、エロおやじだなんて思うわけない。



「思ってない。直人さんの肌も完璧ですね?これすごい…」



6つに割れた腹筋に手を添えると直人が私の上で「アッ…」小さく甘い声をあげた。

チラッと私を見てやっぱり照れたように目を逸らす。

だから直人の上に四つん這いで乗っかってそこに舌を這わす。

ガクッてベッドに背中を埋める直人の足がほんのりプルプル震えている。


「直人…好きっ…」

「ユヅキちゃん…気持ちっ…」

「ここ、気持ちぃの?」

「ンッ…すげっ…」



腹筋をぺろりと舐めながら、直人のそそり立つそれに手を添えるとまたブルッと身体を震わせた。

固く力を入れている直人にギュッと抱きついてそのままそろそろと下に移動すると私はそれにチュッと口付けた。



「アッやべぇ」

「まだ挿るの待って」


上を向いて呼吸を荒らげる直人の先端を舌で縁取るとまた直人が震える。



「ユヅキちゃん、俺今でもすぐイけそう…でも……シテよ…口でシテ……」

「するよ、言われなくてもシちゃう。直人のこれ、だいすき…おっきい…」

「ハハ照れる。ユヅキのこと考えたらそれだけでデカくなっちゃうよ」

「んふふ。嬉しい…」



ンーって先端から奥まで口に含むと耐え難い直人の吐息が漏れる。

ジュルって音を立てて奥まで出し入れする私の髪に直人の手が軽く触れる。

指で腹筋をなぞりながら口の中で舌を直人のに這わしていく。



「あーやべぇ…イきそ…」



私も直人の声を聞いて、気持ちいい所を探る。

裏筋を舌でツーっとなぞるとビクビクってした。

先端からほんのり軽くにじみ出てる汁を口をすぼめて吸うと「ちょっと待って!」直人がガバッと起き上がった。

肩を揺らして髪を乱して呼吸をしながら口に含んだ私をグイッて腕で引き上げる。

ギュッと直人の胸にダイブする私を分厚い胸板で受け止めて抱きしめる。

チュッて顔を埋めた鎖骨に小さなキスを落とすとポンポンって頭を撫でられて。



「あと3秒遅かったらイッてたよ。最初はユヅキの中でイきたい俺…だめ?」



可愛いオネダリが飛んできた。
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