離れたくない
奥まで挿りこんだ隆二はやっぱり一度私をギュっと抱きしめて温もりをくれる。
この仕草が愛されているって思えて嬉しいわけで。
それを口に出しているわけじゃないけど分かってくれているのか毎回抱きしめる隆二を私も抱きしめ返す。
「あーなんかヤバイ」
「え?」
「ユヅキに抱きしめられてすげぇ幸せ感じる…」
「ほんと?」
「え?うん。何かギュってしたくなるんだよね、ユヅキと繋がった時に。俺達今一つじゃん。気持ちが溢れて止まんないっていうか…離れたくないんだ俺…」
もしかしたら物凄いロマンチストな天然なのかもしれない。
素直に気持ちを言葉にしてくれる隆二だから私も素直になれるんだと思う。
「りゅーじ…すき」
ギュっと大きくて温かい背中に腕を回すと「おほ、おっぱい気持ちぃ」子供みたいに笑っている隆二が可愛い。
「俺も…好きだよユヅキ」
「えへへ」
「愛してるよユヅキ」
「うん私も、愛してるよ隆二」
クスクスって笑い合ってチュってキスをする。
こんな甘い時間隆二としか味わえない。
他の誰でもない、隆二としか、あり得ない。
「動いていい?」
「うん」
私の返事をちゃんと聞いてから隆二の律動が始まった。
わりと大きめなうちのソファー。
それでもベッドよりは小さくて二人が重なると更に狭い。
でもこの狭さすら心地よくて。
ほんの少しも離れたくないって気持ちすら溢れてくる。
腰を下から突き上げながら隆二の舌は私の唇をチューチュー舐めてくる。
だからその舌に自分のを絡めると隆二の口から甘い声が漏れる。
「キス、気持ちぃ…もっとして」
隆二のオネダリに腕を伸ばして首に絡める。
もっと私達の距離は密着して更に奥へと挿りこむ隆二に、子宮が擦れてビビっと身体に電流が走る。
「アアアアッ…ンンッ…」
我慢できない声が私からどんどん飛び出していって、それを受け止めるように隆二がまた突き上げに力を込める。
首に絡めていた腕がフワっと顔の横に落ちてきて、それにすかさず指を絡める隆二。
何も入り込む隙間なんてないってくらい指をがっちり絡める隆二が私の首に顔を埋める。
首筋に隆二の吐息がかかってジンジン熱い。
ハァ…って吐息が耳に響いて、隆二の温もりを強烈に感じる。
「ユヅキ…ヤバイ、イきそう…」
「ンッ…私もっ…」
限界が近い隆二がまた指をキュっと絡める。
私も強く握って隆二の律動がMAXになっていく途中で頭が真っ白になった―――
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