▼ やっぱりそうくる…2
「と、言いつつ…たまには俺の心配してよね〜」
…だって敬浩は人に弱ってる所なんて見せたことないでしょ?
どんなに辛くても、苦しくても絶対にそういうこと出さないで、いつでも笑顔でいる。
「してるよ、いつも…」
「また〜」
「私にぐらい弱音吐いてくれていいのに…っていつも思う」
「ユヅキ…」
「私頼りないかもしれないけど、敬浩が抱えてるもの全部本当は一緒に抱えたい…。男だからってプロだからって、失敗はするし不安にもなるでしょ。そーいう気持ち、私には出してくれたらいいのに…って…。かっこ悪いなんて思わないし、かっこ悪い敬浩も…―――好きだから…」
ジッと黙って聞いていた敬浩。
小さく息を吐いて私の頭をポンポンって撫でた。
「俺列記とした九州男児だから、人には勿論、惚れた女に弱みだなんて絶対に出せない。でも本当はユヅキの存在にかなり癒されてるから。ユヅキが笑顔で俺を抱きしめてくれることが、俺の頑張りに繋がってるって思ってくれていいよ」
「やっぱり頑固だなぁ、敬浩は。でも分かってる、そーいう人だよね、敬浩って。そんな敬浩が私も好きだから…」
「でもじゃあ甘えてもいいかな?」
「え?」
フワリと私を抱きあげてリビングの奥にあるベッドルームへと連れて行かれる。
そのままゆっくりベッドに上に降ろされて。
私の上に敬浩が乗っかる。
「俺のコイツ、もう限界で。やっぱ一週間あくの耐えらんないわ、俺!」
ニヤって口端を緩めて私の首に顔を埋める。
…今すっごく素敵な話してたよね私達。
恋人っぽく、感動するような会話をさ…
「あ〜気持ちぃ…」
服の中に手を差し込んで胸を揉む敬浩に若干の笑いが込み上げる。
「…も〜やっぱりそうくる?」
敬浩を見上げて聞く私に、「もちろん!それが俺っしょ?」ニカって太陽みたいな笑顔をくれて、私の言葉を拘束する甘くて激しいキスが落ちた―――
仕方ないか、敬浩はエロくてなんぼだもんな。
ゆっくり目を閉じた私に、一週間溜まっていた彼の長い愛撫が幕を開けた―――
*END*