SHORT U | ナノ

 やっぱりそうくる…2

「と、言いつつ…たまには俺の心配してよね〜」


…だって敬浩は人に弱ってる所なんて見せたことないでしょ?

どんなに辛くても、苦しくても絶対にそういうこと出さないで、いつでも笑顔でいる。


「してるよ、いつも…」

「また〜」

「私にぐらい弱音吐いてくれていいのに…っていつも思う」

「ユヅキ…」

「私頼りないかもしれないけど、敬浩が抱えてるもの全部本当は一緒に抱えたい…。男だからってプロだからって、失敗はするし不安にもなるでしょ。そーいう気持ち、私には出してくれたらいいのに…って…。かっこ悪いなんて思わないし、かっこ悪い敬浩も…―――好きだから…」


ジッと黙って聞いていた敬浩。

小さく息を吐いて私の頭をポンポンって撫でた。


「俺列記とした九州男児だから、人には勿論、惚れた女に弱みだなんて絶対に出せない。でも本当はユヅキの存在にかなり癒されてるから。ユヅキが笑顔で俺を抱きしめてくれることが、俺の頑張りに繋がってるって思ってくれていいよ」

「やっぱり頑固だなぁ、敬浩は。でも分かってる、そーいう人だよね、敬浩って。そんな敬浩が私も好きだから…」

「でもじゃあ甘えてもいいかな?」

「え?」


フワリと私を抱きあげてリビングの奥にあるベッドルームへと連れて行かれる。

そのままゆっくりベッドに上に降ろされて。

私の上に敬浩が乗っかる。


「俺のコイツ、もう限界で。やっぱ一週間あくの耐えらんないわ、俺!」


ニヤって口端を緩めて私の首に顔を埋める。


…今すっごく素敵な話してたよね私達。

恋人っぽく、感動するような会話をさ…


「あ〜気持ちぃ…」


服の中に手を差し込んで胸を揉む敬浩に若干の笑いが込み上げる。


「…も〜やっぱりそうくる?」


敬浩を見上げて聞く私に、「もちろん!それが俺っしょ?」ニカって太陽みたいな笑顔をくれて、私の言葉を拘束する甘くて激しいキスが落ちた―――


仕方ないか、敬浩はエロくてなんぼだもんな。

ゆっくり目を閉じた私に、一週間溜まっていた彼の長い愛撫が幕を開けた―――




*END*
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