SHORT U | ナノ

 イニシャルH6

それからドライブがてらイルミネーションを見つつ家に帰った。

珈琲を煎れて一息ついた瞬間、ピンポーンって呼び鈴。

業者さんが私達のダブルベッドを配達してくれた。

早速寝室に設置して、シーツやカバーを被せると部屋に生活感が溢れた。



「あ、うそ…直ちゃん見てみて!」

「んー?」



寝室の窓から外を見ると、空から真っ白な雪が舞い降りてきていて…



「わお!マジか!」



私を後ろからギュッと抱きしめながら二人で雪を見つめていた。




「素敵…」

「うん。今年も見れたな、二人で」



噛み締めるように私の肩に顎を乗せて後ろから抱く。

ニットから伸びた手が温めるように私の両腕を撫でる。

ほんの少し直ちゃんに寄りかかると、しっかりとした胸板で受けとめてくれるんだ。

はぁー安心できる。



「直ちゃん…」

「うん?」

「好き…」

「ふふ。どちたの?甘えたちゃん?」



ギュッギュッて直ちゃんが私を揺らしながら抱きしめる。



「うん。ダメ?イヤ?」

「いや、もっと甘えろよ」



お言葉に甘えて直ちゃんの方にくるりと振り返る。

向かいあった私のオデコにチュって触れるだけの小さなキス。



「直ちゃん…」

「んー?」

「私雪すごく好きなの…東京じゃ滅多に見れないし…今夜降る雪も奇跡的だし…」

「うん」

「でも今はその雪よりも…直人が欲しい…――」



私の言葉にほんの一瞬目を見開いた直ちゃんが、次の瞬間にはもうベッドの上で私を組み伏せていた。

窓の外には空から舞落ちる粉雪。

新しいベッドの上で直ちゃんが器用に服を脱いでいく。

あっという間に生まれたての姿になってまた私に甘く覆いかぶさった。



「めちゃくちゃ可愛いこと言いやがって…」



キスの途中にそんな言葉。



「え?」



目を開けてそう聞いたけど、すぐに甘いキスで塞がれて脳内真っ白。

直ちゃんは今まで私がお付き合いしてきたどの人よりもえっちで甘いと思う。

こうして直ちゃんの舌と指と甘い吐息に翻弄される私は、心も身体も最高潮熱く仕上がっているに違いない。

指をソコに突っ込まれていながらも背中を執拗に舐める直ちゃんのソレが後ろから私のお尻に当たっていて…

ハァ…って熱い吐息を漏らす度に、直ちゃんの先端から透明の汁が滴り落ちる…

チュってお尻にキスをした後、そのまま後ろから私のソコに舌を入れ込んだ。



「ヒャアアアアアアッ…」



何ともいえない快感に、あげていたお尻が下がりそうになる。

慌てて直ちゃんが支えてそのまままた、舌を差し込む。

そんなとこ、ダメ…

そう思うけど身体が直ちゃんの全てを求めていて…



「ユヅキ…」



不意に名前を呼ばれて振り返ったら、すぐそこまで来ていた直ちゃんに斜め後ろからキスをされた。

首、取れそう…――でも、止められない…




「ンンッ、なおっ…顔見たいよっ…」

「俺、も…」



ようやく直ちゃんが私を抱っこして上に乗せた。

ラッコ座りで直ちゃんの上に跨ったまま首に腕をかけてキスをせがむ。

上を向いて私を眼だけで仕留めた直ちゃんは目を開けたまま私に舌を差し込んだ。

そのままギュッと抱き寄せられて何度となく舌を絡ませ合う。

チュッてリップ音を立てて離れた唇は、首筋を通って直ちゃんの目の前にあるおっぱいの前で止まった。

ニヤッてほんのり口端を緩めると、舌先だけで周りを縁取られて…

そんなのずるい!



「や、ちゃんと舐めてっ」

「ふはっ、お前えっちだねぇ」

「直ちゃんがそうしたんだって」

「マジ!?それ快感…」



直ちゃんは満足気に微笑むと、どら焼き型の口を開いて胸の突起をちゅーって吸い上げた。

途端に身体の力が抜けてガクンと崩れそうになるのを直ちゃんが片手で支えながら私の両胸を食べるようにハムっと舌で弄り倒す。

だから私のソコから直ちゃんの太股に液が垂れ落ちていて…

ヌルリとそれを指につけた直ちゃんが透明の糸を引いた指を私に見せつけた。


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