なんだか疲れた。俺はベッドに寝転がった。
 そうしてからどれくらい経っただろうか。どんどんとドアを叩かれた。

「おーい、夕飯どうすんだぁ?」

 うるせえなと顔を顰めつつ、答える。「一人で食べてくれ。俺はもう寝る」

「……体調でも悪いのか?」
「…まあ、そんなとこだ」

 別に悪くはないが、食欲がない。つーか、もう何もしたくねえ。朝早めに起きてシャワーを浴びようと思いながら、目を閉じた。

















 予定通り、早めに起きた俺は欠伸を噛み締めながら洗面所へ行った。ぼさぼさな頭にまだ覚醒していない顔。俺はぼんやりと自分の顔を見つめた。そして何度か目を瞬かせ、鏡から視線を外した。そして脱衣籠に服を置いていく。
 冷たいシャワーを浴びて、漸く目が覚めた。俺は髪をガシガシと雑に洗って、風呂場から出た。……さて、今日はどうするかな。生徒会室の状況を把握したいから、昼休みは一度行ってみるか? ……いや、昼休みじゃなくて放課後にした方がいいか。田口が煩い。それに、昼よりも夕方の方が人目に付かないだろう。
 頭を拭きながら洗面所を出ると、まだ静かだった。時計の針は六時半を差している。田口が起きてくるまで結構時間があるな。俺としては散歩にでも行きたいわけだが…。一人で行って誰かに遭遇したらなぁ。

「まあ、そんときはそんときだろ」

 逃げればいいだけだ。第一、こんな時間に不良がうろついている可能性は少ない。そうと決まれば、と俺は自室へ戻ってラフな服装に着替えた。