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――ということを月島に話すと、月島は深い溜息を吐いた。
「お前なあ」
「いや、月島の言いたいことは非常に分かる」
「分かるならお前いい加減別れろよ…」
俺だって、月島と付き合ってるのが黛みたいなやつだったら同じことを言ったと思う。だから月島が俺のことを心配し言ってくれてるということは分かっているのだ。でもやっぱり無理っていうか…どうしようもないんだよなあ。
苦笑すると、月島は再び大きな溜息を吐いた。
「白川のことはどうすんの?」
「…それがなあ、どうしよう。やっぱ、はっきりと断った方がいいかな?」
「そりゃあな。期待するだろ」
「うーん…」
でも、すぐに諦めるとは思えない。……うーん、どうするか。
「ま、すぐに断れとは言わねえから。よく考えろよ」
「……ありがとな、月島」
こういうこと、月島にしか相談できないからなぁ。月島が友達で良かった。
「――っと」
スマホがテーブルの上でブルブルと震える。ちらりと見ると、白川だった。どきりと心臓が跳ねる。
「お。噂をすれば。なんて?」
「分からん……なんだろ」
俺は興味を示す月島を手で制し、送られてきた文を目で追う。
「……遊ばないかって」
「おお。積極的だねえ」
月島はけらけらと笑う。……実は楽しんでるだろ、お前。っていうかこれどうしたらいいんだ。今度は俺が溜息を吐く番だった。
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