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「――で、それでどうしたの」
「それからはファミレスで昼飯食いながら映画の話して、色々店回って解散したけど」
映画を観た後のことを話すと、月島は目を細めて微妙な顔つきになる。
「結局何? 付き合ってはないわけ」
「……そりゃあ、だって、俺、まだ別れてないし…」
「え、まだ別れてないのかよ!?」
月島は眉を顰めて俺を見た。俺が小さく頷くと、肩を竦める。
「白川の方がお前に合ってると思うけどね、俺は」
「それは俺も思う」
「じゃあさっさと別れちまえよ。白川だっていつまでも待ってくれるとは限らないんだぞ」
「……そう、だよなぁ」
白川は待つと言ってくれたが、いつ心変わりをするか分からないし、こんな中途半端な気持ちのまま放置はいけないよなと思う。
「あいつは何て言ってるんだ?」
「黛? いや……何も…」
「あっちは、何も変わらずか」
あっちは、を強調して溜息を吐く。俺は変わったということだろう。俺自身、自分の変化を感じる。
「ま、早くしろって急かすわけじゃないけどさ、あんまり待たせてやるなよ。って、こう言うと偉そうだけど」
月島は苦笑して俺の肩をポンポンと叩いた。
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