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「――ということで」
「ん?」
「おれ、かずひろん家に婿養子って形になったけど」
「え、家に住むだけだろ? 婿養子って…」
「話ちゃんと聞いてたかー? 契りを交わすってことは、つまりおれと……」
「いや契りなんて交わしてないだろ」
「んーと、交わしてはないけど交わしたようなものっていうか。契りを交わしたらかずひろはあっちで暮らさなきゃなんねえから、俺がこっち来たってことだよ」
「……ええ、そうなのか?」
「え、なにその微妙な顔」
だってつまり俺はこれからずっとハジメといなきゃなんないってことだ。……でも、まあ、それでもいいか。なんて……毒されてるな、俺も。
ふ、と苦笑するとハジメは俺をじいっと見つめた。
「…キスしていー?」
「…ダメって言ったらやめるのか」
「やめねー」
「ならいちいち訊くなよ」
俺は細目でじろりとハジメを睨む。近付いてくる顔を目を閉じて受け入れながら――この先ずっとハジメと過ごすことになっても、それはそれで楽しいかもしれないなんてことを思った。
fin.
だらだらと続けてしまい申し訳ありません!
いつも通り締まりのない終わり方ですが、更にだらだら続けるよりは、と思い無理矢理終わらせました!
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