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それから、俺と山本は皆と合流した。何があったのかと問われたが、なんとか誤魔化した。千草たちには申し訳ないことをしたと思っている。なんだか微妙な雰囲気になっていたから。
そしてそのことから一週間。俺と山本は連絡を良くとるようになっていた。別に仲が良くなったわけではないが、まあ良い方ではあると思っている。――ハジメは、依然として見つかっていない。
「……もういいわ」
「は?」
「ハジメ。見つからないと思う」
つーか、俺といるのが嫌になったかなんかで帰ったんだろ。だって普通、なんか言っていくはずだ。
山本は方眉を上げて、小さく首を傾げた。
「あんた、それでいいわけ?」
「いいって言ってるだろ」
「ふーん、ま、俺はいいけど、別に」
相変わらず、マイペースだ。実は同じ科目を履修していたらしい山本と横に並んで、俺はそんなことを思う。このマイペースさに、すっかり慣れてしまった。
「そもそも、あいつに拘る必要ないんだ。何か言いたいことがあったわけでもない」
山本は無表情で俺を見る。俺は苦笑して、肩を竦めた。
「なんか、悪いな。色々と。お前が無理矢理手伝ってきたようなもんだけどさ」
「そうだな」
山本は小さく口角を上げる。こうやって一緒に過ごすようになって知ったことだが、意外に表情に出るんだ、こいつって。
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