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それから、大きな風呂に入って、大きな部屋で普通に寝てしまった。告白された相手と部屋は違えど同じ場所で寝て、意識は一応していたけど会長が自然体だったからか俺も自然でいることができた。ふかふかなベッドの上でふわあ、と欠伸する。スマホを見るとチカチカと光っていて、のそのそとスマホを手にする。送信相手は高橋だった。
『よっ! 会長に襲われてないか?』
語尾にカッコ笑いがついていて、冗談だとすぐに分かる。しかし俺は動揺してぼとりとスマホを落とした。ふかふかのベッドにスマホが沈む。顔がかあっと熱くなって、俺はスマホ同様体をベッドに沈める。――やばい。今ここに高橋がいないからいいが、普通に会話している時にこういう冗談を言われたら……間違いなく反応してしまう。
『んなわけないだろ!』
とりあえず返信すると、俺は溜息を吐く。高橋からの返信はすぐだった。
『会長にあんまお前とべたべたするなって釘さされたんだけど、やっぱり俺の勘は正しかったな』
「……は?」
開いた口が塞がらない。……なんだって? 釘をさされた?
『俺は偏見とかないし、応援してるから!』
親指を立てた絵文字とともに送られてきた文。俺は会長が起こしに来るまでその場で硬直していた。
「何で言ったんですか!?」
というかどうやって連絡を取ったんだ!? 俺は朝食をいただきながら会長に訊ねた。
「言ったっつうか…向こうは気づいてたみてーだぞ。それならと思って言っただけだ。ちなみにお前の忘れ物を届けに来た時にな」
た、高橋…お前確証もないのによくそんなこと言えたな…。会長の部屋に来るのも凄いけど。
「ま、あいつも協力してくれるみたいだし…」
会長は俺に顔を近づけて、にやりと笑う。
「ゆっくり落としていくから、覚悟しとけよ」
俺は会長に見惚れて唇が近づいてくるのをよけることができなかった。
――正式に会長と付き合うことになるのは、そう遠くない日のことである。
fin.
長くなってしまい申し訳ございません!
終わりがなんか中途半端で無理矢理終わらせた感がすごいですね…
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