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「……そ、うですか」
会長が俺の顔を見て笑う。
「顔、赤くなってんぞ」
俺はばっと顔を覆う。そりゃ告白されたんだし照れる。勿論告白されたこともないし。初めてが女の子じゃないっていうのがちょっと悲しいけど。
「……あの、その」
返事に困って視線をうろうろさせると、会長は俺の頭をがしがしとかき混ぜた。
「返事は今すぐじゃなくていい――とりあえず、続きやるか」
「……あ、はい」
助かった。ほっと息を吐いてPCに向き直る。結局高橋の言っていることは正しかったんだな。……ところで、俺はこのまま会長の部屋に泊まって良いのだろうか。そんなこと思いながら、キャラクターを動かす。しかし、頭の中は会長のことでいっぱいだった。――「マジックでGO!」をやっているのに他のことに気を取られているのは初めてだ。
男に告白されたしキスまでされたのに、嫌悪感は本当に何もない。そしてドキドキとする胸に、俺の答えはもう出ているような気がした。
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