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「なんてなんて?」
興味津々に俺のスマホを覗き込んでくる高橋かスマホを遠ざけると、内容を確認する。
『向かいにいるやつとこっち向いて何話してた』
…あ、もしかして俺が会長のことべらべらと喋ってると誤解させてしまったんだろうか。
『会長とゲームに一緒にやってるということは話してますが他のことは話してませんよ!』
なんだか浮気を疑われているような感じだ。俺は慌てて否定の文を送る。すぐに返事が送られてきて、少しどきどきしながら開く。
『ならいいけどな。で、今日ゲームすんのか?』
やっぱり疑われていたのか。危ない危ない。こんな形でゲーム仲間を手放したくない。会長に嫌われたくもないし。
『やる予定です! 会長はどうでしょう?』
『やる』
「お前顔にやけてんぞ」
いつの間にか顔が緩んでいるらしく、高橋に指摘される。
「いやあ、ゲームを今日もやろうって話に…」
「…ふーん、あ、今日さ、俺の部屋に来てやってくんねえ? 会長とどんな感じでやってるのか興味ある」
「別に良いけど…それだったらお前も」
「やらないぞ」
「ですよね」
仕方ない。今日は高橋の部屋でやるか。ついでに泊まることにするか。俺は寮生じゃないが、申請をすれば泊まることができる。ということで、いや、申請書を出して一度家に帰って準備をしてから高橋の部屋に行くことにしよう。
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