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流石に、勉強しなきゃ不味い。まあ毎日のようにゲームをしてたからな。仕方ない。ちょっとの我慢だ。それはいいんだけど。
俺は顔を上げ、高橋をすがる思いで見上げた。
「あの、高橋さん?」
「俺は教えないぞ」
「まだ何も言ってないだろ!」
「言わずとも顔が物語ってるんだよ」
「ま、頑張れ」高橋は俺の頭をぽんと叩いて自分の席に戻って行った。俺は再び机に伏し、スマホを操作した。
「……あ」
会長から連絡がきてる。今日はいつもより遅れる、とのことだ。俺はうううと唸る。やりたい。やりたいけど……! 俺は勉強しなきゃやばいということを記して送信する。
数分も経たないうちに返事がきた。俺はそれを見た瞬間に驚きで目を見開く。
『お前まだ勉強してなかったのかよ。仕方ないから俺が勉強見てやるよ』
上から目線ではあるが、まさかの言葉だ。俺はこの瞬間、会長のことが神様に思えた。
『是非お願いします!』
すぐさま返事を送る。あの会長に教えて貰えるなんて、今回のテストの点数、いつもより高いんじゃないか…?
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