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「時間の無駄だと思うがな」
「いやいやそれは一回やってみてから判断してください!」
「はぁ……分かったっつの。で? なんていうタイトルだよ」
まさか会長がそう言ってくれるとは思わず、俺はずいっと顔を近付けた。会長は嫌そうに顔を顰める。
「マジックでGO!です!」
「……はあ? クソつまんなそう」
グサッと言葉が突き刺さる。でもこの言葉はある程度予想していたものだ。俺はめげずにお願いしますと手を合わせた。
「なんなら俺が教えますし!」
「……ま、いいぜ。じゃ、お前の連絡先教えろ」
「あ、はい」
交換し終わって、じゃあなとダルそうな会長が去っていった後。俺は二つのことに気がついた。一つは皆の憧れの的である会長と連絡先を交換してしまったこと。――そして。
「ストラップ返してもらってねぇ!」
俺は地面に手をついて悲しみにくれた。
ゲームは、夕飯を食べた後、ということになった。会長は仕事が終わるのが何時か分からないということなので、俺が会長に合わせる形となった。ちなみにストラップのことを訊いたら華麗にスルーされた。
ということで。俺は夕飯を早々に食べ終え、スマホをちょくちょく確認しつつ、ゲームを進めていた。
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