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「それであそこにいたってわけだな」
「まあ、はい…」
「とにかく、小田原くん、これが続くようならもっと色々させるからね?」
「はい…」
会長からの視線が痛い。お前バカだなと視線が言っている。
「とりあえず、今日も雑用係ね」
「はーい…」
返事をして、あれと思う。これはもしやまたごみ捨てをしなければいけないのでは。俺は恐る恐る会長を見上げた。会長はじろりと俺を見下ろしている。いや待つんだ。会長に会わなければいい。
ところで会長はいつまで俺の側にいるんだろう。もう用事がないなら職員室から出ていってほしい。
「はい、じゃあ戻ってよし」
「はい」
担任からお許しが出て、俺はほっと息を吐く。失礼しますと頭を下げて、ドアに足を向ける。すると、なんということでしょう。後ろから足音が聞こえるではありませんか。
怖くて振り返ることはできず、俺はぎくしゃくとした動きで職員室を出る。失礼しましたと礼はする余裕がなかった。
「さて小田原浩樹」
「ひいっ!」
「キモい声出すな。で、だ。お前誰にも言ってないな?」
「言うわけないじゃないですか!」
俺は答えながら、きょろきょろと周りを確認。誰かに見られたら最悪だ。
確認していると、顔を鷲掴みされ、固定される。ぐえ、と変な声が出た。
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