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それからまた暫く経った後。星矢が立ち上がった。星矢に視線が集まる。
「あ、えっと、俺はそろそろ…」
「えっ、もう帰るの?」
風莉は不満の声を上げる。星矢は困ったように眉を下げる。
「そろそろ戻らないと、ちょっと」
星矢の帰りが遅いと、心配する友人たちがいる。星矢のスマホには、もう既に連絡がきている。
「まだいいじゃん」
「つか夕飯まで済ませようぜ」
な、と京がじっと星矢を見る。星矢は震えるスマホに視線を落とし、苦笑する。
「じゃあ、今日はご一緒します」
「やったぁ!」
風莉が嬉しそうに笑う。星矢はいつ戻ってくるのかというメールを返していった。当然皆から不満と生徒会役員の悪口が返ってくる。後で謝らなければなと思いながらスマホを仕舞った。
「それでは、後日やる予定だった書類でも片付けますか」
「え!?」
風莉の顔が引き攣る。静貴はさらりと言った。
「このままだらだらと休憩するよりは有意義でしょう」
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