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静貴がお菓子を持って戻ってくる。ケーキやクッキー、煎餅、他にも色々なお菓子揃っていた。
「河成はケーキでいいですか?」
「あ。はい」
「ショートケーキとチョコレートケーキがありますが」
「ショートケーキでお願いします」
「どうぞ」静貴は箱からケーキを取り出し、皿に置くと星矢に差し出す。
「ありがとうございます」
「いえ」
静貴はにこりと笑うと、他の役員に顔を向ける。すぐさま顔から笑みが消えた。
「あなたたちは適当に取ってください」
「お前態度違いすぎるだろ!」
静貴のあからさまな態度に遼が声を上げる。静貴は肩を竦めると、やれやれと言う風に溜息を吐いた。
「なんであなたたちに優しくしなければならないんですか?」
「なんでって、お前」
顔を引き攣らせる遼を無視してラングドシャを口に含む静貴。遼はお菓子の盛り合わせに近づき、クッキーを手に取る。
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